オリンピック・パラリンピックが閉幕しました。

賛否両論あった中での開催でしたが、私個人としてはアスリート達の姿に感動を貰い、

子供達と共にステイホームの夏休み中で毎日の楽しみになっていました。

何かに真剣に取り組む人は、ただただエールを送りたくなります。

スペインは今回のオリンピックでは金３個・銀８個・銅６個の

合計17個のメダル獲得になりました。

家族で特に盛り上がったのはサッカー。特に準決勝の日本VSスペイン。

このような時はいつもスペインチームと日本チームで分かれて応援するという家族内の

分断がおきますが、結果的にはどちらが勝ってもまぁいいか～となれるのが国際結婚の良い所。

そして、決勝のブラジルVSスペイン戦。

決勝では延長戦の末ブラジルに2‐1で敗れてしまいましたが堂々の銀メダル！

他には今回初めて正式種目となった空手の形で

金メダルを取ったサンドラ・サンチェス ハイメ選手。

男子では同種目でダミアン・キンテロ選手が銀メダル。

テコンドー女子49キロ級で見事銀メダルを獲得した

アドリアナ・セレソ イグレシアス選手はなんと17才！

今回のオリンピックでメダル第一号が17才の少女だったので

スペインでは盛り上がりを見せていました。

テニス男子シングルスではジョコビッチ選手を破り銅メダルを獲得した

パブロ・カレーニョ ブスタ選手。

他にもセーリングやカヌーなどで選手の活躍がみられました。

私が個人的に期待していたバスケットボール男子は準々決勝で優勝候補のアメリカと

当たってしまい惜しくもその先に進むことが出来ませんでした。

そしてパラリンピックでの選手の活躍にも目を見張るものがありました。

まず入場行進の時に、スペインは結構人数多いな、と感じたのですが、

今回は合計142人のアスリートの参加でした。（内サポーター15人）

そして金9個・銀15個・銅12個の合計36個のメダル獲得でした。

なんとオリンピックのほぼ2倍のメダルです。

こうしてみるとスペインは障がい者スポーツに力を入れているのかなと感じます。

ちなみに日本の選手団は254人の参加で51個のメダルを獲得しており、

こちらもまた素晴らしい活躍です。

調べてみると、そもそも今回のパラリンピックはコロナ下において、

史上最多の4403人の選手が参加となり、パラリンピック自体は1960年に初開催されてから、

実に参加国は7倍、参加人数は10倍にもなっているそうです。

パラリンピックでメディアで取り上げられていたスペインの選手としては、

トライアスロン女子（視覚障害）で金メダルに輝いたスサナ・ロドリゲス選手。

彼女の本職は医師であり、米「タイム」誌が「東京オリンピック・パラリンピックで競う前に、

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）と戦った6人のヒーローたち」と題して組んだ特集の

表紙を飾ったのが、ロドリゲス選手。

医師として患者の診療に携わる傍ら、余暇を利用してサイクリングや水泳、

ランニングのトレーニングを重ねて挑んだそうです。

またスペインのパラリンピックを調べていて出てきたのが、

2000年のシドニーオリンピックで起きたスペイン選手替え玉事件。

スペインの知的障害バスケットボール代表選手のチーム12人中10人が

健常者であったことが内部告発で発覚。参加し不正に金メダルを獲得したスペイン。

その結果、スペイン障害者スポーツ連盟の会長が辞任、メダルは剥奪となったのは

当然のことながら、さらには国際知的障害者スポーツ連盟も

国際パラリンピック委員会から資格を剥奪されてしまいました。

こんな事があったとは・・・。

ちなみに夫にこの事件の事を聞いてみましたが、知りませんでした。

パラリンピックという国際的なスポーツの祭典における

史上最大のスキャンダルであるにもかかわらず、

当時日本で、さらにはスペインでさえも報道はきわめて少なかったようです。

今回の東京オリンピック・パラリンピックで色々な事を改めて考えさせられました。

特に子供と一緒に観戦して、戦争でオリンピックが出来ない年があった事、

アフガニスタンの選手の話、難民選手団の話、

ロシアが国旗と国歌を使えずチャイコフスキーの協奏曲が流れる理由を説明したり、

色々な障害者アスリートを見ながら話をしたり。

しかしながら、子供にとってはただ、キラキラと輝く選手たちの姿を目に焼き付けて、

今年の夏を覚えておいてほしいなぁと願うばかりです。